【2023年最新版】保育士試験受験資格/難易度

ここでは保育士になりたいかた方に向けて、

保育士になる方法と、資格試験をうける場合の難易度を説明しています。

 

保育士になる方法

下記のように、高校卒業後の進路によって保育士になるルートが変わります。

画像出典:ハローミライの保育士(厚生労働省)

こちらのサイトへ来てくださっている方の多くは、右側2つのルートのように

保育士試験に合格する形で保育士を目指すことになるかと思います。

 

保育士試験の難易度と合格率

難易度

資格の偏差値をまとめたサイト「資格の取り方」によると保育士の偏差値は58。

日商簿記検定2級と同レベルの難易度とされ、「普通」に分類されます。

合格率

厚労省が発表している結果から、ここ数年の合格率は20%です。

年度 受験者数 合格者数 合格率
2021年 83,175 16,660 20.0%
2020年 44,914 10,890 24.3%
2019年 77,076 18,330 23.8%
2018年 68,388 13,500 19.7%
2017年 62,555 13,511 21.6%
2016年 70,710 18,229 25.8%
2015年 46,487 12,962 22.6%
2014年 51,257 9,894 19.3%
2013年 51,055 8,905 17.4%
2012年 52,257 9,726 18.6%

※2020年は保育士試験(前期)筆記試験が中止となり、受講者数が少ないです。

参考:厚生労働省 保育士試験の実施状況(令和3年度)

参考:厚生労働省 保育士試験の実施状況(平成29年度)

参考:厚生労働省 保育士試験の実施状況(平成27年度)

 

 

合格基準

上記の進学・就職条件を満たす方が保育士試験の一次試験を受けることができます。

保育士試験は、一次試験(筆記)→二次試験(実技)の2段階で行われます。

一次試験をを合格すると二次試験に進めることができます。

 

合格基準は以下の通りです

  • 全9科目(7科目×100点、2科目×50点の800点満点)
  • 全科目で6割以上が合格
  • マークシート式
  • 50点の2科目はセットの科目のため、片方を落とすともう一つもNG

大事なのは太字部分。各科目で60%以上の得点をとれれば合格です。

バランス良く勉強し、苦手科目を作らないことが大切です。

二次試験の内容&合格基準

  • 3科目(音楽・造形・言語)中、2科目を選択
  • 各科目50点満点中30点以上で合格
  • 実技試験は加点や減点の基準が公表されていないため、対策が必要

【実体験】保育士試験で大変だった点

ここまでは少し調べれば誰でも書ける内容です。でも、これから受験する方が知りたいのは

「実際に勉強して何が大変だったのか?」という点です。

私の実体験を元に、保育士試験で大変だった点をお伝えします。

  • 一次試験のボリューム
  • 実技科目の練習
  • 学習の時間管理

上記の3点です。

一次試験のボリューム

一次試験はとにかくボリュームが多いです。

教育関係の勉強をしてこなかった私にとっては歴史・人物名や専門知識が問われるものはなかなか覚えられませんでした。

独学で勉強するには範囲が広すぎます。効率の良さ重視で、通信教育を活用することをおすすめします

私の場合は育児休暇中の勉強だっため隙間時間で勉強出来るよう、たのまなのeラーニングを用いて学習しました。

実技科目の練習方法

保育士を目指したくても実技科目が出来ないと思って諦めてしまう方もいらっしゃると思います。

実技試験は慣れ、どれだけやりこむかが肝になると思い、

私の場合はとにかく本番を見立てて本番に近い環境で練習をしました。

【音楽】試験の場合

  • 1度でも良いから本物のピアノで弾く。(練習のメインはキーボードでしています)
  • 間違えた時に止まらないような訓練
  • 大きな声が出ているか録音をする

楽器が上手に弾けるかを気にしてしまいますが、ミスしても元気に歌うことの方が大切だそうです。

複数の楽譜を見た中で歌に集中出来るレベルの簡単な楽譜(たのまなから送られてきたもの)を使用しました。

【言語】試験の場合(3歳児に3分で「おはなし」を聞かせる想定で話すという課題です)

  • 3分内に収まる台本を作って丸暗記
  • 録音をして自分で聞く
  • 家族に聞かせる

課題の「おはなし」は決まっています。そして、試験監督に聞かせるということもわかっています。

誰かに聞かせるということに慣れるということを意識して練習しました。

学習時間の管理・配分

資格の勉強を始めた時の私は育児休暇を取得しながら第二子を妊娠しているタイミングでした。

日中は家事育児に追われ、主に勉強をするタイミングは子供の昼寝の時や夜の就寝時です。

学生のようにまとまって勉強する時間を作れる訳ではないので、作業の合間に勉強をする時間を設けるように意識しました。

実は私は1回目のの試験で2科目落として、2回目で全て合格となりました。

子供の育児で離乳食など体験したばかりで勉強しやすいと判断し、後回しした「食と栄養」を最終的に落としてしまいました。

このとき一発で合格できなかった理由は、

他の科目中心になってしまったこと、

インプット中心になりアウトプットの時間をとれなかったことだと思っています。

インプットすることも大切ですが、問題を解いてアウトプットの時間をとることが大切です。

2回目の試験はアウトプット中心の勉強法にしたところ、合格することが出来ました。

保育士試験の各科目の合格の有効期限は3年間あります。

年2回、3年間で合格できれば問題ありません。

半年で1発合格を目指すのか、3年間でゆっくり合格を目指すのか、最初に目標を決めると良いと思います

まとめ

  • 一次試験(筆記)→二次試験(実技)の2段階
  • 合格率は20%
  • 偏差値は58レベル(日商簿記検定2級と同レベル)
  • 科目が多いので、勉強の配分を考えながら、進める費用がある

一日でも早く勉強を開始することが合格への近道です